未知でなく、不知の 知識・技能を育てるための 英会話 個人レッスン
英会話を 教える – それが 私たちの 仕事ですが、英語 の 延長線に 英会話があると思っている 受講者の方 は多いと思います。
MPE でお仕事をされている講師の皆さまは、英会話は 学校の英語と全く別物と 実感されていると思いますが、英語と 英会話はどう違うの?と 受講者様から 質問を受けた時、どうやって説明したらよいかを 考えてみましょう。
学校の英語は 不可逆的
中学1年生になって初めて英語を 学ぶ生徒は 英語に対して 無知(知っていない状態)であると言えます。
その生徒が中学3年生になり、学校の英語試験で 良い点数を 収めれば、英語は 既知(知っている状態)であると言えます。
その生徒は 3年間で 義務教育の英語に対し、無知から 既知へ 成長したと言えます。
不可逆的と言ったのは 既知の人は、無知には 戻れないのです。
別の例として、私たち成人は 小学生低学年の時 習った漢字(例: 海、林、森など)を 再復習する必要がありませんよね?
学習を 通じて 習得した知識を 再復習しなくてよいので 学校の英語 = 不可逆的 と言います。
勿論、忘れてしまった 英単語や 文法を復習 し、学びなおし(リカレント教育も含む)することはあるでしょうが、仮に学びなおしを しても、そこで学ぶ内容は 無知~既知 に至った時の内容や進行と ほぼ同じです。
個人レッスンでの英会話は 不知 の領域
学び・学習というと 今まで知らなかったこと * 未知 のことを学ぶことと 捉えがちです。
* 未知: その情報の存在は知っているが、内容を知っていない状態。
例: 英語で過去形を習った 生徒にとって、現在完了形 という言葉は、何となく聞いたことがあるが、詳しくは知らない 未知 の情報領域です。
勿論 英会話で 未知 の情報を学習することは ありますが、基本的に 英会話は * 不知の情報領域にあたります。
* 不知: その情報の存在も知らないから、内容も知っていない状態。
個人レッスンの特性 – 未知の情報 の量を抑える
60分の英会話 個人レッスンの中で、未知の情報を 多く提供すれば 個人レッスンの価値は、大きく目減りしてしまいます。
例) レッスン中、新しい単語(未知の情報)を 5個以上出したとしたら、受講者さまは 覚えきれない・使いこなしきれない情報のために、混乱してしまいます。
未知の情報の量を抑え、不知の情報を展開する – それが個人レッスンの強みです。
それでは 不知の情報とは 何でしょう? 日本人にとっての不知の例を 下記3点 挙げてみます。
例1) Have, Give, Get, Take を使いこなせないから 英語操作能力に メリハリがない (センテンスが単調になる)
例2) シラブルタイミング (Syllable Timing)の英語発音を、ストレスタイミング (Stress Timing) の発音に 直さないと、リスニングが上達しない(音韻論)
例3) How are you? – How are you doing? – How have you been? の使い分けは? (時制が作る ニュアンス)
上記は 特に難しいことではありません。 入門者(英検3級位の方)にも 教えている内容です。
入門者の方から、「初めて知りました」「こんな大切なことが、なぜ 学校の英語の教科書に載っていないんだ?」との意見を頂くことが とても多い – 講師の皆さまも そういう経験が 多数あるでしょう?
不知(学校の英語教科書に載っていないこと)の情報が 実践的な英会話では とても重要である。
そして それが何かを 既知の状態まで昇華して理解したいと 考えているのが MPE なのだと思います。
今回の 英会話講師 研修で頂いた 質問
Q. 学校の英語は 不可逆的、実用的な英語は 可逆的 と 考えてよいのでしょうか?
A. まず 不可逆的、可逆的 という言葉は 本来 科学の言葉ですので、ここでは 比喩で 使っていると思ってください。
先ほど 不可逆的 = 一度理解したことは、忘れられない については 話しをしました。
英会話は 可逆的という点について 例を1つ 挙げます。
例1) ある人が 友人とお酒を飲み ⇒ 終電に乗り遅れ ⇒ 寝坊して ⇒ 遅刻して上司に怒られた
同じ経験を 英検3級の人と、英検1級の人が経験したとする。 そして その状況を英語で説明してもらう。 2人の英語は どちらも 通じるが、文法、発音、レトリックに 明らかな違いがある。
ですから 英検3級の人は 英語学習を続け 再度 同じ状況を 英語で説明する機会があれば、恐らく 前回よりレベルの高い英語を話していることでしょう。
つまり 過去を振り返り(可逆的アプローチ)、再度同じトピックスで アウトプットをすれば、以前とは 異なるレベルの 表現方法を習得したことに 気づくでしょう。
例) 以前は お酒を飲めないことを (1) I can’t drink. と 言っていた人が、 (2) A glass of wine is my limit. になり、やがて (3) I don’t touch spirits. や (4) I have low alcohol tolerance. と アウトプットの ニュアンスを広げて いくことになります。
ある学問を 不可逆的と捉えた段階で、ブラインドスポットが 生まれてしまう。 ブラインドスポットが多すぎで 英語のアウトプットがまとまらない。 これが 日本人に多い 英語の Issue であると思います。
そして最後に:
既知の情報があったとします。 その情報に 対して心の中でこう言ってみてください。
“I know it, but I haven’t put much interpretation into it.”
既知であった情報が、解釈 を加えることにより 不知の問題としてその一部が浮上することがあります。
これが MPE の 思考ツール – In-depth Thinking(事象を多面的に深く洞察する力)の基本です。
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courtesy from Merriam – Webster’s Learner’s Dictionary
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