A. 英検、TOEIC のスコアをお持ちの方は、エントリー・フォームにご記入ください。 英検、TOEIC は、私たちと方向性が違うため、そのスコアが 面接の合否を左右することはありません。
TOEIC 未受験の方が、多く講師として活躍しています。 あまり気にせずにご応募ください。
P.S. TOEIC は 単なる英語情報処理能力を試すツールだから 本当の英語操作能力が計れない。 その理由を、きちんと知っている人と、お仕事したいです!
はじめに
TOEIC のアウトライン
TIEIC – トーイック (Test of English for International Communication 国際コミュニケーション英語能力テスト)は * 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が運営する 民間の資格・検定試験で 第一回目のテストは 1979年に催行されました。
* 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC): 経済産業省の所管する財団法人
TOEICは アメリカの * ETS(Educational Testing Service)の協力を得て 完成しましたが、基本的に 日本で、日本人によって 開発されたテストです。
* ETS – 教育試験サービス(Educational Testing Service、ETS)1947年設立。本部: アメリカ合衆国ニュージャージー州プリンストン。TOEFLの他、SAT(全米大学入学共通試験)、GRE(大学院入学共通試験)のテストプログラムを開発している非営利テスト開発機関。
2017年度のTOEIC Programの総受験者数は約270万人。 日本では 人気の高い TOEIC ですが、海外大学での英語力の証明として、TOEICや英検はほとんど使えないのが実情です。
参考: 英検(実用英語技能検定)の年間志願者数は 約 340万人。 英検1級の合格者は 年間約2,500人(合格率10% 程度)
TOEICのスコアが高いのに、英語が話せないのはなぜか?
以前から、TOEICで 高スコアを記録しても 英語が話せないのは何故? という問いが 多くの場所で 論じられています。
この点について 考えてみたいと思います。 まず テストという 学力測定法には2通りあることを 確認してください。
1) 情報処理スキルの計測型テスト: 全員が同じ問題を解いて、同じ答えを出すことが求められるテスト。
2) 技量を競う 判定型テスト: 題目に沿って、各受験者が 作品などを作成する(各受験者の答えが 同じではない)コンテスト型の実技テスト。
TOEIC は 1) 情報処理スキルの計測型テスト に該当します。 情報処理スキル とは、大量の情報を暗記し、その記憶を 問題に合わせてアウトプットする 能力のことです。 情報処理スキルの計測型テスト で高得点を取るために重要な作業は、符号化暗記です。
例) 情報処理スキルを問われる試験科目の 例として 歴史(日本史・世界史)が挙げられます。 試験範囲内の 用語、年表、そして地図を暗記すれば、高得点がとれるのが 歴史(日本史・世界史)のような情報処理型の学習です。 そして、一般的な 歴史(日本史・世界史)試験で、独自の歴史解釈などの展開 を求められることは ほとんどありません。 取捨選択で 足りてしまうのが 情報処理型学習の特徴です。
英語操作能力が 情報処理スキルの計測型テストで 測れるものか?
もし、個人の英語操作能力を 情報処理スキル という一面に立脚し、数値化し、管理した場合 そこで 評価されることのない英語操作の技量は何でしょうか? ⇒ その 評価されることのない 技量こそ、英会話 アウトプット に大切な 要素であると MPE は考えます。
MPE のアウトプット・プラクティスでは 流れ、こなれ、洗練 の * 暗黙知が 大切であると 考え、レッスンをプログラミングしています。 (* 暗黙知: 個人の経験や勘に基づく、簡単に言語化できない知識のこと)
英語の 情報処理スキル vs. 発話の 流れ、こなれ、洗練
これが 何を意味するか、考えてみてください。 宿題です。
日本人の英語力は 類似している
だから 情報処理スキルの計測型テスト = TOEIC で 英語力測定が可能
TOEIC について考える時、もう一つ考慮すべき点があります。 それは ある一定のレベルに達するまで、日本人の英語力 は 皆 似ている (テストでは 受験者が 同じ所を間違える) ということです。 私たち日本人は 同じような英語の教科書を使用し、同じような単語を覚え、同じような 試験を受けます。 つまり、中学校、高校まで、日本人の大半が 同質の英語を学んでいるのです。
例) アメリカ人であれば 5才の子供でも知っている単語、例えば ナメクジ、靴ベラ、コマを回して遊ぶ という日常的な英語を 日本人の英検準一級保持者は ほとんど知りません。 日本人の英語力の 偏りと 同質化 は 名詞の知識にさえ うかがえます。 また、 R と L の違い、完了形、使役動詞の使い方が弱い点は、日本語を母国語にする者の共通の Issue (母語干渉)です。
日本人の英語は 同質化しているから、差別化が出来る点は、暗記の1点 に偏ります。
ですから 暗記量が多い人が 公正に評価される 情報処理スキルの計測型テスト = TOEIC のスコア が 日本人のモノサシとして 役目を果たしている ものと 考えます。
日本人の英語が類似化・同質化しているから、英語の差別化・多様化ができない。 だから TOEIC スコアという 一つのモノサシで、全員の英語力を 測定できてしまう – これが現状では ないでしょうか?
Q 暗記以外の 英語力の 差別化とは なんでしょうか?
A まず、暗記は どんなに英語力が向上しても 続けなければならない 課題です。
通訳でも、翻訳者でも 一流の人 程、暗記に余念がありません。
ただ、暗記した英語知識を 十二分に活かす工夫をしなければ、英語操作能力は 向上しません。
MPE が考える 英語操作能力の向上の鍵は:
1 流れ、こなれ、洗練を意識する
2 私の英語が通じるか ではなく 私の英語の意見が 相手の心にどう響くか に意識をスイッチする
3 動詞中心の 英語発想。
であると思います。
英語の文法や 英単語の暗記は 確かに重要です。
しかし、MPE で英会話を習う 受講者の方は、英語知識は十分でないにせよ、会話を英語で回しています – 上記 1、2、3 を 初心者のうちから 体得しているからです。
TOEIC 500程度の方が 英語操作のコツを掴み、シンプルな英語を話している。
これが 英語力の差別化・多様化 – その出発点に立っている と言えるのではないでしょうか?
MPE は TOEIC 学習では得られない 英語操作能力を、 英会話 アウトプット・プラクティスによって 精錬しているものと思います。 他の英会話スクールが 読む・書く・聞く・話す の4技能 に偏りなく… と 英語教育改革に沿って プログラミングしているのとは 対照的であると思います。 マスから見れば MPE は異端かも知れません。 しかし、個人レッスンという 個の舞台で MPE はどんどん成果を出している – 講師の皆さまが それを一番実感しているものと 思います。