緻密化リハーサル = 英語の感覚操作領域を広げる
維持リハーサルについて
英語だけでなく 文系全般の学習に於いて 繰り返し(反復)による暗記が必要です。
繰り返しによる学習で 効果が期待できる例として 漢字の書き取り が 分かりやすいでしょう。
小学生低学年の頃を思い出してください。
初めて目にする漢字を 何回か書き取ることによって、書き間違えがなくなる。 その漢字をパッと見ただけでは、正確に覚えられないので、短期記憶を 長期記憶に移すための 反復運動(書き取り) を行なう。 これを 維持リハーサル (Maintenance Rehearsal)と言います。
漢字の ように その1文字を単体で 応用する事ができない情報 * には 単純な反復運動 = 維持リハーサルは効果があります。
例) 打 という漢字を * 単体で、応用することは出来ません。 書き方、書き順を正確に覚えるだけで、学習が 完了します。 そして 打率、打つ など 他の文字との 組み合わせを増やしていきます。
英語の場合 単純な反復運動 = 維持リハーサル は 綴りを覚える為には 役立ちますが、単語を一つ覚えても 英語操作能力の 動的なパーツとして 有機的に稼働することはありません。
短期記憶内でまとまる 単純な知識(形式知)は 維持リハーサル (Maintenance Rehearsal)。
技・技量を伴う 連続的行動(暗黙知)は 精緻化リハーサル (Elaborative Rehearsal)。 と 2つのアプローチを使い分けることになります。
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精緻化リハーサルについて
英語の動詞や、文法パーツを 短期記憶から 長期記憶へ情報を送り、関連情報と一緒に貯蔵することに よって、「一つの英語を 既有知識と融合し 厚みのある情報 = * 手続き的知識(Procedural Knowledge) 」として 長期記憶に残します。
この過程を
* 手続き的知識: 行為に関する知識であり、自転車の乗り方やキーボード入力など、反復練習によって意識せずに秩序だった行動が可能になる知識である。 引用: https://kagaku-jiten.com/ より
この一連の過程を 受講者様には 分かりやすい 繰り返しトレーニング (Repetitive Practices) という 表現を用いて説明していますが、正確には 精緻化リハーサル (Elaborative Rehearsal)と 言います。
精緻化リハーサル により 英語感覚操作領域 を広げることが MPE 個人レッスンの 大きな主題です。
繰り返しトレーニング (Repepetive Practices) では A-B, B-A のように 簡単な操作を目標としますが、MPE 英語の感覚操作領域 を広げる トレーニングでは A-B-C-D, D-C-B-A のように、4つ位の 要素を感覚的に理解し 操作 するトレーニングを提供しています。
精緻化リハーサルを英会話 個人レッスンに取り入れる – 初歩編
ここで 英会話 個人レッスンでの 精緻化リハーサル (Elaborative Rehearsal)について、例を用いて 説明してみたいと思います。
* 意図を分かりやすくするため、すごく単純化しています。
A. 発音の Transformation
例) Turn
1. ur の発音 – Urban – Early – Urgent
2. Turn it on. n-i のリエゾン, t-o のリエゾンと 有声子音化
3. Turn it on. – Burn it out. 同じ発音ルールで、2フレーズが発話できるか?
B. 意味的広がり
4. 反意語: Turn it on. – Turn it off.
5. 動作を意識: Turn it up. – Turn it down. / Leave it on. – Turn it all the way.
6. (参考までに)同意語: Flip it on.
7. コンテキストを意識
Draw the curtain to let in more light. – Turn the light on. – It automatically turns on.
8. Turn the light on. に関連して 日本人が言えないフレーズ (和文英訳で対応できない表現):
ex) There is a delay before the light turns on.
灯りの付きが 悪い
上記のような 精緻化リハーサル (Elaborative Rehearsal)を 生徒様の気持ちに余裕ができる位行なうと、Flicker, Come on, Come back on と 動詞部分を 変化させ 英語にニュアンスを加えることが 容易になります。
中学・高校の英語の授業が 左脳寄り。 ネイティブ先生の授業が 右脳寄り。 これらにに対し、MPE での英会話 個人レッスンは、左脳と 右脳を 瞬時に切り替える アジャイル系(造語)であると言えます。
3秒の空白が 許されないのが 英会話 個人レッスン。
左脳は Depth を、右脳は Agility を追求することによって、精緻化リハーサル を 一人ひとりのために具象化していきます。
英会話 家庭教師 – MyPace English (マイペース・イングリッシュ)
英会話 個人レッスンをご自宅で! アウトプット(実際に英語で話すこと)を中軸に置く、日本人講師による英会話 個人レッスンは、バランス感のあるもの。 翻訳・通訳の視点から 個に合わせ、個性あふれる 個人レッスンををまとめ上げる。 それが、私たちの仕事 – きっと気に入っていただけると思います。 4才の子供から、成人・ファミリーまで、東京・東京近郊。