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英語発音 – モーラ言語の 等時間隔性
モーラ言語の 等時間隔性 - 英語の音の仕組みを知る
日本語の音声は モーラ言語 (Mora-Timing Language) に属します。
モーラ言語とは 子音音素 (consonant) と 母音音素 (vowel)が 1セットとなり、一つの 音となる 発音法が基本となる言語を指します。
例)とかげ To-Ka-Ge
音素は6個 (t,o,k,a,g,e) ありますが、日本語では To-Ka-Ge を 3文字と捉え 発音しています。
日本の パスポート(旅券)の氏名は * ヘボン式ローマ字を使って表記されています。
例) ヤマダ = Ya-Ma-Da
モーラ言語を基本に、私たち日本人は 言葉を 発音しています。
* 日本では 訓令式(ISO 3602) と ヘボン式 ローマ字の2種類が使われています。
ヘボン式ローマ字で 音声標記できる モーラ言語は 世界的に見ても そう多くはありません。
日本語以外のモーラ言語:
日本語以外のモーラ言語として * ハワイ語が 例として 挙げられます。
ハワイ王国を建国し、初代国王となった カメハメハ1世 は Kamehameha I、
発音は Ka-Me-Ha-Me-Ha です。
* ハワイ語は文字を持たない言語であったので、ローマ字で標記しています。
モーラ言語である 日本語音声の特徴は:
(1) 等時間隔、(2) 抑揚がない の2点が 音韻論から見た場合 日本語の大きな特徴と言えるでしょう。
等時間隔:
一つひとつのモーラを同じ長さで発音する特徴の事。 1拍が同じ時間的長さを持ちます。
例: とかげ To-Ka-Ge
発音する音節に、短く発音する・長く発音する 音節がなく、各音節が 同じ長さで 発話されます。
例:
日本語の バナナ Ba-Na-Na は 3文字が 同じ時間的長さを 持ちます。
英語の Banana は 中央の Na (強勢が置かれる) が長く、最初の Ba と、3つ目の Na が短い。
英語の音は * シンコペーションしていると言えます。
* シンコペーション(Syncopation): 音楽で、強い拍と弱い拍の位置を通常と変えて、リズムに変化を与えること。
英語の音韻 – ここまでで 言える事:
英語は 頭字語 (Acronym) 例: FBI, CIA や 一部の名詞を除いて、等時間隔の発音が 存在しない。
だから、等時間隔の日本語を、英語風に (音声)アレンジしても、正しい英語発音(音韻)は身につきません。
英語の発音を根幹(音素)(phoneme) から見直さないと、英語風の 発音・発話しているだけとなり いつか限界にぶつかります
⇒ 粗形態として英語の発音が 出来上がってしまいます。
なぜ?
日本語の (a) モーラ言語 (Mora-Timing Language) を基本に英語発話を発展させても、(b) 音節・シラブル (Syllable-Timing Language) にしかなりません。
(c) 英語は 強勢(stress)を含む言語 (Stress-Timing Language) です。
(a), (b), (c) の音の響き(音韻)は 全く違います。
(a) から (b) には 発展しますが – カタカナから、英語風カタカナ発音への発展になる。
* ESL/ELT では 英語を (b) で発音しても、正解とされます。 発音に関して 採点が緩いとも言えます。
(b) から (c) には 発展できない – 英語音の 模造品 としての発音となる。
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なぜ モーラ言語の 等時間隔性 に関する知識が英会話講師に必要なのか
英会話レッスンと、学校の英語授業の違いの一つ – 英会話レッスンでは 英語の発音に関する質問が多く寄せられます。
受講者さまの 質問に答える際、 口の形を見せる だけでは、Issue は解決しません – 口の形を見せるだけで 音素の法則を 理解していただくことは 不可能だからです。
音素 ⇒ モーラ言語 を理解し、強勢(stress)を含む言語 (Stress-Timing Language) の観点から説明すれば、1つの単語だけでなく、多くの単語に応用できる 発音知識を 教えることができます。
また、英会話講師の英語発音は 受講者さまにとって 憧れの発音 でなくてはなりません。
英語の音を 音素まで分解して、再構築すれば、講師自身の 英語発音矯正 にも 大いに役立ちます。
受講者の皆さまに、英語発音の憧れ を抱いて頂くことが 講師の最初の役割。
是非、自身の英語発音矯正を 論理的に行なってみてください。
英語発音矯正のヒント:
発音記号(音素)をデータベース化する。
発音記号は 音声学 (phonetics) のルールから 成り立ち、記号には 音韻論 (phonology) が反映されていない。
音韻論のヒントは、アクセントでなく、弱母音にある。
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