情動伝染 を知って 幼児英会話 個人レッスンに応用しよう

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情動伝染 を知って 幼児英会話 個人レッスンに応用しよう

この記事は MyPace English (MPE) の英会話講師との 研修・打合せの際の 対話の 一部を 抜粋・編集したものです。

情動伝染 (Personal Characteristics of Emotional Contagion) という言葉が生理学の分野で 用いられています。

今回の研修では 情動伝染の 基本を理解し、キッズ向け英会話、特に 幼児・未就業児の 英会話 個人レッスンに応用できるか、考えていきたいと思います。

情動伝染とは 近くにいる他者の 情動が 伝播する。 そして、その他社の情動を自分のものとして知覚する事象を指します。

社会的理解の根幹と言われている 情動伝染ですが、むしろ 幼児の発育に 影響を及ぼす 現象であると 思います。

例) お母さんと一緒にいる 小さな子供。 お母さんが 悲しい気分になると その子供まで 悲しい気持ちになってしまうことがあります。

子育てを経験したことのある方であれば、類似の経験を持つ方も 少なくないのでは? と思います。

個人レッスンで 情動伝染が起こりやすいのは なぜ?

そして 幼児の英会話 個人レッスンの場合にも、情動伝染と 呼べる 状況が 起こることが 度々あります。

他の場所では 起こらない 情動伝染が なぜ 家庭教師の 現場で、起こるのでしょうか?

1.2m という 距離感。 パブリックの場でない ご自宅。

この2点に ヒントがあると思います。

家庭教師は 生徒と受講者の身的距離が(教室に比べて)近い。 家庭教師の場合、1.2m 程の距離でレッスンは進行します。 また、自宅(プライベートな場所)では、教室(セミパブリックな場所)に比べ、受講者は 情動の振れ幅が大きく、 コミュニケーションの質を 感情で判断しがちです。 人は くつろいだ場所で、お互いの距離が近い場合、 以心伝心の状態になると 心地よく感じるものです。 下記の数字を 眺めてみてください。

The study of interpersonal distance proxemics. Intimate distance is from 0 to 1.5 feet. Personal distance is from about 1.5 feet to around 4 feet. Social distance extends from approximately 4 to 12 feet. Public distance includes distances greater than 12 feet.

引用: The Silent Language (1966), Edward Hall Personal distance

(親しい人)といる時 心地よいと感じる距離感 – これが 家庭教師の距離です。  グループレッスンは Social distance に当たります。 Intimate distance は 感情で行動する距離 (言葉を発せずに 行動が起こせる恋人たちの距離感)。

反対に Public distance では 相手に感情をうまく伝えることができません。 Personal distance (家庭教師の距離)での コミュニケーションでは、2人の気が合うと、ツーカー、あうん のやりとりになりやすい。 そして あうんの やりとりが続くと 両者の心に充足感が残ります。

上記から 仮説として提言できることは、情動伝染が起こると、自我が薄まり、講師の言動に集中し、幼児の記憶力が高まるのではないか? と いうことです。

情動伝染が 起こりやすくなる 講師の話し方、テンポ・リズム、仕草、言葉遣いを、イメージして 紙に書きだしてください。

講師の一人ひとりの 答え(仮説)は、違っていて よいのです。

情動伝染 は 共感 の度合いを 示すバロメーターです。

話し方、テンポ・リズム、仕草、言葉遣い をショーケースすることが、子供たちから 共感を引き出す 技量を高める ヒントになると思います。

自分らしく、個人レッスン!

情動伝染を ミラーリングに応用する

情動伝染は 情緒(Emotions) に於ける 作用ですが、動作 についても 伝染 は確認できます。

他者の同一行為を観察するだけでも脳の運動関連領域が賦活すると 生理学の分野で言われています。
簡単に言えば 無意識の真似っこ ごっこ です。

好印象を持っている相手の行動を、無意識のうちに真似すること を 心理学用語で ミラーリングと言います。

幼児は 講師の話しに集中している時 自然に 講師の身振りを 真似し始めます。
また、幼児の身振りを、講師が それとなく真似てみると、子供は 「信頼されている」 という 充実感を感じることが あります。

ミラーリング のアクションが 返ってくる 間、子供たちは 高い集中力で レッスンに取り組みます。

共感 (Empathy) を 場に創り出すことが 幼児英会話のレッスンでは 大切

情動伝染、ミラーリング ともに * ミラーニューロン (Mirror Neuron) の作用です。

* ミラーニューロン: 霊長類などの高等動物の脳内で、自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞である。
他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように”鏡”のような反応をすることから名付けられた。 (引用: Wikipedia より)

他人の動作を見て、自分の動作のように感じる共感(エンパシー)能力を司っていると考えられているのが ミラーニューロン

子供との間に 共感の場 を作る。 潜在意識で 絆をイメージしてもらうために ミラーニューロンの 個人レッスンでの 応用法をぜひ考えてみてください。

また、成人向けの ミラーニューロンを意識した コミュニケーション方法もあるのですが、それは言葉中心になりますので、またの機会に ご説明いたします。

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