視覚記憶 と ストループ効果 の基本知識を 子供英会話に応用しよう
アルファベットの文字を ロゴグラフィックとして 捉える 幼少期
はじめに: 今回は 子供英会話教材のイラストの 色(カラー)の大切さと、子供が 綴りを画像として認識しまう、*ロゴグラフィックの段階 について、話したいと思います。
* アルファベットを完全に覚えていない子供は SONY のロゴ文字を 1つの画像として 認識します。
例えば、中学一年生で、初めて英語を習う生徒がいたとします。 その生徒に このリンゴのカードを見せたとします。
恐らく アルファベットを知っていれば、カード内の Apple の綴りを すぐ覚えることでしょう。
その場合、中学生に リンゴの絵は 不要と言えます。 それでは 何故 キッズ英会話 では 絵・イラスト(または挿絵)が多用されているのでしょうか?
子供の場合、視覚記憶に 依存するところが多いからと 言えるでしょう。
人間には (1) 言語優位タイプ、(2) 聴覚優位タイプ、(3) 視覚優位タイプ の人がいますが、子供の場合は 五感を用いる (2) と (3) で、英語をキャッチするのが得意です。
確かに 文字も画像ではありますが、* 文字 = 抽象的な記号(ロゴグラフィック)と考えます。 リンゴの絵は 具象的な描写と考えます。
* 幼少期には ロゴグラフィックの段階という時期があります。 1 文字ずつ読めないが、並んだ 文字を絵として捉えて、読む段階(ロゴグラフィックの段階)
(例: 漫画の 冷や冷やする場面の 吹き出しに Help! が 多用されていると Help! を 一文字として捉え、「危ないよ。助けて~」の意味で理解することがあります。
つまり、 A + p + p + l + e のように 分解して 認識することが難しい時期の子供に、単語の綴りを見せても 記憶することが難しい。
ですから 絵を見せて、Apple と発話して、(3) 視覚 と (2) 聴覚 の情報処理作業を連動させるのが 小学生低学年までの キッズ英会話の基本となります。
ヒント: 小学校4年生くらいで、ローマ字を習いませんでしたか? アルファベットを 効率的に覚えるのは 言語優位に成長し始める 小学校3、4年生位の頃が 適正ではないかと思います。
ロゴグラフィックとして アルファベットを認知する 子供たち の特性を理解しましょう。
Highland Literacy
視覚記憶の 鍵は 色(カラー)
In the educational setting, higher demand is put on excellent academic achievement. The extent to which students utilize their cognitive abilities is also important and may contribute to better academic achievement. The cognitive abilities of the students refer to the way the students perceive, pay attention, remember, think, and understand the lessons. There need to be strategies to facilitate the learning process and colours can play a role in motivating students to learn and profit from their educational experiences.
The National Library of Medicine (NLM), on the NIH campus in Bethesda, Maryland
子供たちにとって 視覚記憶の特性を 考慮した 英会話レッスンが 有効なことは理解していただけると 思います。
子供英会話の教材に イラストが 大切 ですが、 その絵を 引き立てる 「色(カラー)」が 鍵(キー) と 考えるようにしましょう。
特に 幼少期の子供たちは、黒や 赤のように ビビッドな色の方が 記憶に残るように 経験上思えますが、どう思いますか?
上の Apple の画像を見て、アルファベットに慣れていない 子供たちの記憶に残るのは 色 ⇒ 形 ⇒ 位置 ⇒ 文字 の順番ではないでしょうか?
また、形を記憶に 残すためには 太い輪郭 が必要であると思います。
ヒント: 英語 ESL テキストのキャラクターで 子供が感情移入しやすいのは ビビットな色 + 太い輪郭 + 大きな顔と 目の 登場人物 だと思います。 感情移入 ⇒ 愛着 の念を 子供が抱くことも、子供の英語教育では 大切な条件です。
色が大切と言いましたが、文字よりも 色の方が 容易に 認知・認識されやすいことを 証明する ストループ効果 という 実験報告があります。
A basic task that demonstrates this effect occurs when there is a mismatch between the name of a color (e.g., “blue”, “green”, or “red”) and the color it is printed on (i.e., the word “red” printed in blue ink instead of red ink). When asked to name the color of the word it takes longer and is more prone to errors when the color of the ink does not match the name of the color.
引用: Wikipedia
ストループ効果は 「色の情報と、意味の情報が干渉し、音読の反応が遅れる」を証明する実験報告ですので、 この知見を そのまま 英会話 レッスンに 応用することは できません。
ただ、反射神経的な 英語やり取りの場合、色(カラー)を効果的に用いると、色の情報と 意味の情報が 補完しあう場合 記憶がより確実になりますし、子供たちの認知・認識 の手助けになると 言えます。
なぜ 子供英会話に カラーのイラストが必要なのか?
そして 成人にとっても、ノートを書く時 赤ペンが良いのか? また 青ペン勉強法 が なぜ 人気があるのか? それらのヒントを 模索する 良い機会になるのではないかと思います。
ストループ効果 (Stroop effect)とは、文字意味と文字色のように同時に目にするふたつの情報が干渉しあう現象。1935年に心理学者ジョン・ストループによって報告されたことからこの名で呼ばれる。 例えば、色名を答える質問を行った場合、赤インクで書かれた「あか」の色名を答える場合より、青インクで書かれた「あか」の色名(『あお』)を答える方が時間がかかる事をいう。
また、文字の意味を答える質問を行った場合、赤インクで書かれた「あか」の意味を答える場合より、青インクで書かれた「あか」の意味(『あか』)を答える場合の方が時間がかかる事を逆ストループ効果と呼ぶ。
(Wikipedia より)
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